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ユビキタス・コンピュータ革命 坂村 健(角川書店)

ユビキタス・コンピューティングを知るために
ユビキタスとしたハードに内蔵する機能=「教えて良い情報」と「教えられない情報」を区別して出力する機能(セキュリティ、権限許可等)
②バーチャル・リアリティとは相反する機能=コンピュータ上に仮想世界を作るのではなく、コンピュータが現実世界に埋め込まれる(ウェアラブル・コンピューティング等)
③人間社会に近いシステム=分散、C/Sとも異なり、それぞれが自立的かつ協調的に接続。
④ハードの物理的な位置関係と大きさが重要=アドホックネットワーク(構成を動的に確立するネットワーク)が必要。
⑤共通の通信機能が必要=言語文化の違い吸収が必要。オープン仕様であるべき。
TRON=TheReal-teimeOperatingsystemNucleus(実時間OSの決定版)

ユビキタス・コンピューティング社会とセキュリティ
①セキュリティイズアプロセス
インターネット他セキュリティないがしろにしたシステムが既に急速に広がってしまった。
セキュリティ対応は少しずつでもプロセスを追って、構築していくしかない。
プロセスの範囲としては意識改革、リテラシー教育から法整備といった管理方法まで多岐にわたる。

・未来のユビキタス・コンピューティング社会に向けて
①技術的標準化と社会基盤の整備
②ファクター4=快適さを2倍とし、資源消費を半分とする両方の技術が伴わなければ浸透しない
③アメリカ:「情報スーパーハイウェイ構想」=小中等教育のインフラ基盤構築、ひいては国家の自主独立性維持のため
④日本:「ユビキタス・コンピューティング」=安心・快適な循環経済型の少子高齢化社会を実現するため
⑤循環経済型=情報のやり取りを標準化し、再利用により効率化する経済