Smily Books Blog 2023年7月更新中

成功するプロジェクト管理 JeffDavidson(株式会社SCC)

1.計画を立てる
(1)計画を立てる意味→関係者に的確なコミュニケーションを取るため
 プロジェクトマネージャは関係者のプロジェクトに関する心配を最小限にする必要がある。

2.計画を組み立てる
(1)計画を組み立てる作業(計画変更作業含む)自体もスケジュールに考慮しておく
(2)プロジェクト管理作業(成果物のない作業)自体もスケジュールに考慮しておく
(3)プロジェクト終盤に急遽発生する作業(スタッフミーティング、反省会など)もスケジュールに考慮しておく
(4)関係者からの報告回答の取り寄せ、催促自体もスケジュールに考慮しておく
(5)イベントやタスクを構成する最小項目(サブタスク)は3〜5つ程度までとする(9つ以上は多過ぎる=マイクロ管理)
(6)事前に予告されない中休みを組み込む(関係者には秘密としておく)

3.結果を報告する
(1)直接のコミュニケーションを大切にする→そのための準備事項として
 プレゼンテーション用の統合的なメモ、概念図、発表時キーワードとなる言葉のリストメモを用意する
(2)非公式なミーティングは相手が自席にいるときが良い
 相手自身がメモを取りやすい、話が終わったらすぐに立ち去る事ができる(お互いの立ち話では不可能)
(3)関係者のアイデアを全体ミーティングに取り入れる
 「○○が先日提案してくれた内容に基づいた結果を報告します。」といった形で。

3.多数の上司に、多数のプロジェクトを任せられたら
(1)「いいえ」と聞こえないように「いいえ」と自己主張する
 「それは私が本当やりたいことなのですが、既にXYZを担当しており、私が引き受けるには最善の選択ではないように思われます。」
 「当分の間預からせて頂けるのなら、よい仕事ができると確信しております。
 ただ私は既にABCの仕事をしており、プロとしての仕事ができるまでは、他の仕事に着手する事が望ましくないと考えます。」
 「そうですね、○○さんにもちょっと手助けしてください。
 この仕事は私が既に抱えている全予定リストの中で、どの程度の優先順位となるのでしょうか。」
(2)既に仕事上の虐待を被っている場合の自己主張
 「私は目下、プロジェクトAに全力を傾けており、これを引き受けても全力を注げないばかりか、
  別の仕事もうまくいかなくなるかもしれません。」
 「私はもう数ヶ月も長期の困難な仕事に取り組んでおり、ここで人間的なバランスを回復しないと、
  健康を損なう危険性を感じております。」
(3)どうしても引き受けなければならない場合の自己主張
 「新しい仕事の一部は引き受けたいと思います。あるいは全てを受け入れる場合でも、多くの人材、予算、機材
  を私に提供して下さい。」
 「どれだけの工数、経費及びそれに対する収益を至急計算します。
  それにより、検討した適切な追加プロジェクト資源を要求させて下さい。」