Smily Books Blog 2023年7月更新中

インターネット広告 太駄健司(翔泳社)

1.インターネット広告の種類
(1)ウェブサイト
 サイトの情報発信そのものが広義の広告
(2)バナー広告
(3)電子メール広告
(4)リッチメディア広告
 映像、音声など
(5)キーワード広告
 検索エンジンで検索したキーワードに対応して検索結果画面に表示される広告(検索連動型広告)
 表示位置によってもクリック率が異なるため、Googleではリスティングサービスは有料化
(6)モバイル広告
 携帯電話、PDA向けの広告
(7)その他の広告
?アプリケーション広告
 特定のソフトウェア利用者に配信する広告
?ポップアップ広告
?アドウェア広告
 ポップアップ広告を表示させるソフトウェア
 フリーウェアインストール時に気づかれずにインストールされている場合あり

2.インターネット広告の取引形態と料金体系
(1)取引形態
 保証内容に応じて料金が異なる。
?期間保証型
 1週間で100万円など
?インプレッション保証型
 100万PV保証で100万円など
?クリック保証型
 1クリックあたり100円など
?成果保証型
 売上額の3%、資料請求1件につき500円など
(2)メディアレップ
 媒体社(広告を載せる商品提供者)と広告会社との仲介業者
 サイバー・コミュニケーションズ(CCI)、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)が有名

3.インターネット広告の効果測定
(1)効果指標
 ?インプレッション効果
  ページビュー(ページ単位)やアドビュー(画像含む全ファイル単位)を指標とする
  ただし、「クライアントのブラウザに表示された回数」=「サーバからデータ配信された回数」とはならないため注意
 ?レスポンス効果
  クリック数やクリック率を指標とする
  ただし、ヘビーユーザほどクリック率は低下するため、
  ビュースルー率(クリックしなかったにも関わらず広告主のサイトを訪問した割合)も測定必要
 ?ユニークユーザ
  重複を省いた利用者
  測定するには登録認証もしくはクッキーが必要
  クッキーの他、ウェブビーコン(シングルピクセルの透明画像などウェブページに埋め込み、閲覧行動測定)もあり
(2)測定手法
サーバログ、インターネット視聴率(クライアントに調査用プログラムインストール)、アンケートなど
(3)効果の実証
?ブランディング効果
 ブランド認知、メッセージ想起、ブランド好感、ブランド購買意向といったブランディング効果あり
 ページ内広告やポップアップ広告よりもインタースディシャル広告が効果が高い
?インタースディシャル広告
 ページAからページBの間で表示する広告
 ページAからBにジャンプする前に強制的に挿入する
 トップページ表示の前に挿入する広告もあり(フラッシュによる全画面広告など)
?クロスメディア効果の最適化
 購買意向率が最も高くなるような他のメディア(テレビ、雑誌など)との広告費配分をプランニングする事が重要

4.インターネット広告の課題
(1)メディアプランニング
 複数メディアの最適配分がポイント
 メディアが複数になるとリーチの重複が発生するため、重なりが少なくかつリーチが最大となる配分を検討する
(2)クリエイティブ
 あまりにもギミックに凝った広告は不快となり効果が出ない
 フローティング広告などは表示領域や表示秒数の規定範囲内で
 どのように表現するかは最終的にクリエイター依存が大きい

5.注目のキーワード
(1)ブログ
・企業がブログサイト開設
RSSフィードに広告挿入
(2)ターゲティング
?コンテンツターゲティング
 サイトのコンテンツに合わせた広告配信
?文脈ターゲティング
 サイトのテーマに関係せず、コンテンツ内の文脈に合わせた広告配信
?行動ターゲティング
 オーディエンスの過去の行動に合わせた広告配信
(例.過去30日以内に自動車サイト訪問したユーザに自動車広告配信)
・個人を識別はするが特定しないため、プライバシーの問題はない
(3)ショートフィルム
 10分程の短編画像配信(TVCMよりも長時間のブランド体験が可能)