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「すまいりマンスリー」から引っ越しました。

Smily Books Blog 2017年8月更新中

最新MOT(技術経営)がよ〜くわかる本 出川 通(秀和システム)

1.MOT入門概論
(1)MOTとMBAの違い
・MOT(Management of Technology)「技術をベースにして事業を創造し世の中に役立つ」
MBA(Master of Business Administration)「企業を効率よく経営し成長させ競争に勝ち抜く」
(2)プロダクトイノベーション
 「製品」でなく利益が得られる「商品」を作るための革新
 どう作る(プロセスイノベーション)ではなく、付加価値を生む何を作るかがポイント
(3)ステージ間の障壁内容
 ①魔の川(研究と開発の間の障壁)
  「研究」は新しい技術シーズを見つけるという発散型、「開発」は製品ターゲットが明確になっている収束型
  であるため、発想とマネジメントの切替が必要
 ②死の谷(開発と事業化の間の障壁)
  「開発」は開発グループだけの単純な組織、「事業化」は顧客、営業・製造・保守など複雑な組織構造となり、
  マネジメント体制の切替が必要
 ③ダーウィンの海(事業化から産業化への障壁)
  「産業化」には大幅投資、事業体制拡張といった変更が必要
 ・場合によっては、「研究」→「事業化」というトンネル効果のあるイノベーション事例もあり

2.研究・開発マネジメント戦略
(1)ローリスクでハイリターンを得る方法
 ・ローテクの基軸と基盤の上にハイテクの技術を繋げて事業化する
 ・外からはハイテクに見えながら、中身はローテクベースの強い技術で補強する
(2)ローテクとハイテクの繋げ方
 ①ハイテクはハイテク度を下げ、ローテクはハイテクシフト
 ②間は別組織(アライアンス、M&Aなど)で繋げる

3.コーポレートベンチャー戦略
(1)第三の選択肢
 ジェネラリストとしての経営者・管理者、技術専門職の2つの選択肢の他にコーポレートベンチャー(企業内起業)があり

4.開発ベンチャー戦略
(1)スピンアウトベンチャー
 会社を退職し、出身企業と関係なく起業
(2)スピンオフベンチャー
 出身企業の公認、技術持ち出し、出資が場合により一部許可される
(3)出口戦略
 ①株式公開(IPO)
 ②会社の売却
 ③継続的な開発(経営者交代などにより継続)
 ④ベンチャー同士の合併、JV(ジョイントベンチャー)
 ⑤廃業

5.アライアンス戦略
(1)大企業病(ベンチャーとのアライアンスができない企業)
 ①管理仕事の目的化(内容より手順、フォーマット)
 ②金銭感覚麻痺(会社への請求は詳細に、使用する際はラフに)
 ③時間感覚麻痺(だらだら会議、定時後に当日の仕事開始)
 ④評論家気質(他人のあら探し、リスクは他者押しつけ)
 ⑤責任転嫁(うまくいかないと人のせい、うまくいったら自分のおかげ)
 ⑥他社依存(コピー1枚、切符手配1つ自分でできない)
(2)契約の考え方の骨子
 ①受託者と実行者(開発VB)はパートナー
 ②所掌の明確化(お互いの役割分担)
 ③マイルストン管理(出来高払いの実施)
 ④キーパーソン保護(受託者サイドの自由度の事前保護)
 ⑤競合の禁止、販売制限(委託者サイドの権利事前保護)
 ⑥成果の移転契約(どの段階でなにをどのように権利委譲するか)
 ⑦技術のスムーズな移転(教育、トレーニング)
 ⑧打ち切り条件明示(うまくいかなかった場合の処置明確化)

6.リスクマネジメント戦略
(1)ポスト団塊の会社組織
 ①定年後の再雇用による事業延長
 ②人材が残っているコアビジネスに分社
 ③むりやり集約
 ④コア部分以外撤退
 ・上記に備えたリスクマネジメントが今後各個人に必要

7.MOTにかかわる企業・技術者の戦略
(1)日本的開発ベンチャー運営
 ①ハードとソフトのノウハウ確保
  どちらかだけだと簡単にコピー流用されてしまう
 ②ローテクとハイテクの融合
  ハイテク主義に陥らない。ローテクと組み合わせ、一番速く目的達成できる手段を見つける

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