ホンモノの思考力 樋口 祐一(集英社新書)
1.二項対立で考えを練る
(1)問題発見能力とは、現状にNoと言う事
(2)問題発見できる視点
①別の価値観の人を思い浮かべる
②現在の状況から未来を予測する
③現在「何が起こっていないか」(あるはずのものがないなど)に気をつける
④似たものとの類似を考える(似ているが少し異なる点を見つけると③に繋がる)
(3)二項対立のものさしをもつ
世の中の出来事や決まりは対立する二つの要素間の妥協や偏りから成っている
→どちらよりなのかをはっきりさせることが重要(例.「本音と建前」「理想と現実」)
2.「型」を用いて話す/読む/聴く/反論する
(1)「メモの型」
①3WHAT
・定義、現象、結果のWHATをメモする事で問題点を整理する
・定義:「それは何か」、現象:「何が起こっているか」、結果:「何がその結果起こるか」
②3W
・3Wで問題点を分析する
・WHY(理由/根拠) :「なぜそれが起こっているのか」
・WHEN(歴史的背景) :「いつからそうなのか、それ以前はどうだったか」
・WHERE(地理的状況) :「どこでそうなのか、他の場所ではどうなのか」
③1H
・HOW(対策):「どうやれば良いか」
(2)「論述の型」
①主張表明:「私は○○と考える」
②意見提示:「確かに○○だが、しかし○○である」
・決まり文句
「確かにそれは偶然のように見えるが、本当は必然だ。」
「確かに全体的にはおおよそ正しい。しかし、いくつか問題点がある。」
③根拠 :「なぜなら○○だからである」
・決まり文句
「原因は○○である。したがって対策は○○である。」
「理由は3つある。その一つ目は・・・」
「そもそも○○とは、○○であるため・・・」
④結論 :「このようなわけで○○である」