Smily Books Blog 2023年7月更新中

池袋gig

 ひょんな事で池袋のマイルス・カフェに行く事に。
というのも、ジャズベースやってる知人が飛び入りセッションをするというので観に行ってみたら。。なかなか当たりなお店だった。


http://www.milescafe.com/


 20時から23時くらいまでいましたが、その間20人くらいで入れ替わり立ち替わりのセッションは、まさにジャムジャム状態。
リスナーに徹してたお客さんは僕くらいで、他のほとんどのお客さん(=プレイヤー)は知人を覗いて全員知らない人ばかり。でも皆さん、紳士淑女な人達ばかりでとっても好感が持てました。平日のせいか、半分以上は20代の学生風(ジャズ研?)の人が多かったような印象。でも、皆さんちゃんとアンサンブル(音量、テンポ)大事にしてるし、出過ぎたプレイしないし、でもジャズが好きってのが音で伝わってきて、あの決められた形式の中でそれぞれが個性的なアドリブしようって感じ。要は取り組んでる姿勢がまじめで真摯なんすよね〜。レベルも学生さん?にしてはみんなおじょーずでビックリでした。女性のサックスでも、パーカー命って感じでバリバリにパーカーフレーズ吹きまくる人もいて、もう圧倒されまくりで。


 演奏するときみんなが持ってたセンイチがこれ。

ザプロフェッショナル スタンダードジャズハンドブック /伊藤伸吾 編

ザプロフェッショナル スタンダードジャズハンドブック /伊藤伸吾 編


 皆さん、この青いヤツを持参して来店してきてるのには笑ってしまった。どうやらこれが今ド定番のセンイチらしい。
後から確認するにセンイチといっても1001曲あるわけでなく、この本だと実際は208曲。しかも、良く演奏する曲ってのは決まってるらしく、208曲全部覚える必要もないらしい。


 そいえば、本には載ってないがハンコックの「カンタロープ・アイランド」も演奏してた。あれくらいのファンク系のリズムなら僕でも参加できるかなぁ。。スタンダードなジャズになってしまうと、流石にもっと右手のお勉強が必要だ。今だと単にウルサいドラムになっちゃいそうで。


 お店の設備もマルだった。据え置きベースの音も良いし、ギターアンプは当然?ポリトーンだし、ピアノの音がまた良い音で。50〜60年代のマイルスのバックのピアノの音そのまんまって感じで。といってもエバンスというよりはウィントンケリーやレッドガーランド系のコロコロとした音の方で。あの鈴のような気持ち良い音はステージセッティングが良いのか、それともマイクやPAが良いのかなぁ。ピアノ自体はヤマハだったし。ついでにいうと、テーブル席は禁煙だし、加湿器は3台常備だし、その辺も良い感じで。。


 そうそう、奇遇にもお店で再会できた知人の知人(ギター)も良い演奏で、久々に生のギターアドリブを堪能させてもらいました。奏法はまさにモダンなジャズでメセニー、ジョンスコの良い所取りという感じで。
 彼はまだバークリーから今月帰国したばかりらしく、これから日本で職探し?らしい。
「まずはスクールで講師でもしないと」なんて言ってた。ジャズで食べていくのもなかなか大変だ。でも、あれくらい弾ければ都内でもそこそこ良いクチはあるのかもしれない。