時間に遅れないプロジェクトマネジメント Robert C. Newbold(共立出版)
1.仕掛りの矛盾
下記の二律背反を解決するには作業全体(プロジェクト)としての余裕(バッファ)をおくが、
個々の作業における余裕(水増し)(バッファ)は持たせない事。
(1)確実に守れる納期を約束したい(=スケジュールには余裕を持たせたい)
(2)複数の作業間で発生するリードタイムはできるだけ少なくしたい
2.クリティカルチェーンの同定
以下の順にクリティカルチェーンを同定する
(1)最終完了日、最終成果物の作業から逆行してチェーン組立
(2)作業間に余裕(リードタイム)はなくす
(3)作業間の順序性とリソース(要員)競合を考慮して見直し
3.バッファの付加
余裕度0のクリティカルチェーンを実現可能性のあるスケジュールとするため、以下のバッファを付加する
(1)プロジェクトバッファ
クリティカルチェーンでの仕事時間のばらつきからくる遅れを考慮して設定
(2)合流バッファ
非クリティカルな作業がクリティカルチェーンに合流する所で発生する遅れを考慮して設定
(3)リソースバッファ
クリティカルチェーン内でリソース(担当者)の異なる作業の変わり目で発生する遅れを考慮して設定