Smily Books Blog 2023年7月更新中

すばらしい思考法 マイケル・マハルコ(PHP研究所)

1.天才の新しい見方を知る
(1)問題を何通りにも言い換える
 ①抽象的、あるいは具体的に表現する
  「なぜ?」を5段階程度問いかけ直し、最適な抽象レベルを探す
  (Why以外の)5W1Hで問い直し、具体的に言い表す
 ②全体から部分を切り離す
  フィッシュボーン・ダイアグラムを用いる
  →作成時のブレインストーミング・セッションは何度か行うこと(魚の骨は一晩かけてじっくり料理する)
 ③言い方を換える
  語順を変える、一語にする
 ④肯定的で行動的な表現にする
 ⑤視点を変える
  自分/自分以外の関係者/その他(「異性になったつもり」など)の視点で考える
 ⑥いくつもの視点を使う
  別分野の役割担当者/問題、プロセス(もの、こと)そのものになったつもりで考える
  →夢想家/現実主義者/批評家の3つの立場で考えてみる
 ⑦疑問文にする
  子供の発想、遊びの質問、色に例えた質問で問い直してみる

2.よどみなく考える方法(真北思考法)
(1)アイデアが浮かびだしたら、判断は後回し(可能性の思考)
(2)アイデアはできるだけたくさん出す
 →空欄の表や制限時間などでノルマを課すのも良い
(3)アイデアは思いついたらすぐ書きとめる
(4)アイデアが出尽くしたらしばらく寝かせておき、潜在意識にもアイデアを出させる
 →潜在意識(もう一人の自分)に対して、お願いの手紙(問題の状況と回答期限つき)を書いてみるのも良い
(5)アイデアは始終練り上げ、改善してみる(実用性の思考)
 →アイデアを分割して部分的に改良していくと良い
 →分割することで新しい見方/アイデアが生まれることもある

3.斬新な組み合わせを考える手順
(1)課題を具体的に記述
(2)課題のパラメータ(特性、要素)を抜き出す
 →判断に迷ったら「このパラメータをのぞいても課題は成り立つか?」と問いかけてみる
(3)パラメータ毎にバリエーションを考える
(4)バリエーション表をシステマチックに全て組み合わせてアイデアを出す
 →課題/パラメータ/アイデア自体を組み合わせてみても良い

4.無関係のもの同士を結びつける手順
(1)ランダムな言葉をリストアップ(辞書、新聞、雑誌など/散歩/五感を使って)
 →言葉でなくイメージ(絵、写真)をピックアップして、言葉に置き換えても良い
(2)(1)を1語ずつ選び、それを絵に描いてから、特徴をリストアップ
(3)(2)の特徴と現在の課題とを無理やり結びつける
(4)(3)で結びつけた内容の本質を考える

5.別の面を見る
(1)逆に考える(当たり前と思われる手順、考え方を逆にたどってみる)
 売上げを上げるには、売上げが落ちる原因を考え、その逆のことを可能とする方法を考える
(2)逆のブレインストーミング
 競合他社の立場で考えたアイデアを自社のアイデアにぶつける事で、弱点の見極めを行う
(3)パラドックスを作ってみる
 互いに矛盾したアイデアを組み合わせ、そのアイデアの本質と似ている物事を探してみる
(4)結論、最終/理想形からギャップを埋める形で逆にたどる

6.別の世界を見る手順
(1)自分が抱えている問題を言葉にする(商品に魅力がない)
(2)キーワード、キーフレーズを選ぶ(人を引きつける)
(3)問題からかけ離れた分野を選ぶ(自然、科学、政治)
(4)(3)の分野から連想したイメージや考えをリストアップする(ミツバチは蜜に、磁石は金属を、政治家は有権者を引きつける)
(5)(4)のイメージと(1)を比較し、類似点、結びつきを探す
 →結びつきは1対1でなくとも良い(3つ以上の考えを互いに関連させてアイデアを膨らませる)

7.本質の世界を見極める
 缶切りのデザイン→既存の缶切りをイメージするのでなく、「物を開ける」という本質をつかんでデザインする

8.思わぬ発見をする才能を磨く
(1)PMI(Plus Minus Interesting)法で探求する
 問題に対してプラス面、マイナス面、興味深い点を書き出す
(2)隠れた可能性に気づく
 失敗作から別の可能性/再利用できる点を見つける

9.自分の考えを話す
 コイノニア(ギリシャ語で交流・共同)精神で思考を飛躍させる
 原則は以下の通り
(1)問答を成立させる(反論/遮り禁止、傾聴)
(2)考えを明快に(憶測/偏見がないようセルフチェック)
(3)率直に(例え論争を巻き起こすような意見でも躊躇せず話す)