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「すまいりマンスリー」から引っ越しました。

Smily Books Blog 2017年8月更新中

不確実性のマネジメント 新薬創出のR&Dの「解」 桑嶋 健一(日経BP社)

1.ゴミ箱モデル
(1)システマティックなプロセスでは解決できないあいまいな状況における意思決定システム
(2)現状では役に立たない(失敗作)と思ったアイデアを問題、解、対象、利用機会を曖昧なままで良いので蓄積しておく

2.優れた製品開発マネジメント
(1)開発フェーズのオーバーラップによる期間短縮
 ①単純なオーバーラップは後戻り、やり直しが発生し逆に開発期間が長くなる
 ②期間短縮させるには緊密なコミュニケーションと連携調整できる組織風土が必要
(2)重量級プロダクト・マネジャー(HWPM)
 内部統合(製品開発設計全体統合)と外部統合(顧客ニーズにあった製品統合)を強力にまとめ上げる
(3)経験戦略と圧縮戦略
 ①経験戦略
  試行錯誤による頻繁な問題解決活動での経験を重視する戦略
 ②圧縮戦略
  入念な計画による開発期間の圧縮を重視する戦略
 →コンピュータ産業では、機能横断チーム以外は経験戦略の方が開発期間短縮に貢献
 →ただし、市場・技術の変化が安定(成熟)した分野では圧縮戦略も成功要因となる
(4)同期安定化プロセス
 「設計→試作→テスト」サイクルの小刻みな繰り返しによる開発プロセス
 →マイクロソフトのソフトウェア開発プロセスの成功事例(マイクロソフトシークレット)
(5)原因と結果の不確実性
 ①問題解決モデルは原因不確実性(=事前調査分析の必要性)と結果不確実性(=仮説、シミュレーション実施の必要性)の両面で捉える
 ②製薬業界では「大きく網を広げて、タイミングよく一気に取り込む」
  →原因不確実性は大きく、結果不確実性も大きいため仮説選択後は一気に検証する
 ③上流までの調査分析(探索)にあまりマネジメント効果はなく、下流の試行、開発マネジメント力が組織のコアコンピテンス(マネされない力)となる

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