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Smily Books Blog 2017年8月更新中

プロフェッショナルをめざす人のスピード意思決定 (実務入門)(中島 一)

1.基礎編
(1)意思決定の6つのステップ
 ①トリガー(引き金の確認)
  意思決定しようとしていることを自分自身でメタ認識し、
何が引き金となっているかをあらためて確認することが重要
 ②シチュエーション(状況の把握)
  引き金となった状況を正しく把握する
  →判断ミスする人はここを軽視する人が多いため要注意
 ③オブジェクティブ(選択目的の確認)
  把握した状況を好転させて「結果として何を得たいのか」を明確にする
 ④オルタナティブ(目的にあった実行案の作成)
  実行案は通常複数あり、自分好みだけでなくあえて対立案も多数考える
 ⑤クライテリア&チョイス(選択基準の設定と比較、最良案の選択)
  評価基準(クライテリア)には「制約条件」(費用、時間、法律など)と「期待成果」がある
 ⑥リスクマネジメント(リスク評価とリスク対策の準備)
  チョイスした最良案でも必ずリスク対応は検討する(最良案の修正もしくは安全策の付加)
(2)トリガー
 トリガーに気づくアンテナ感性を高めるのがポイント
 ①目標を高く設定してアンテナを高く広く張る
 ②全ての物事にはライフサイクルがあることを前提に観察する
 ③現実(現地・現物・現人)にある小さな変化から今後の大きな変化を読み取る
 ④他人の立場でみる
(3)シチュエーション
 ・状況そのものでなく、トリガーに気づいてから状況把握を行う行動のこと
 ・今後何を行い(計画)、その後どうなるか(予測)まで見通すこと
 ・周辺状況把握力がつけば、自己把握力はついてくる
 ①状況把握のステップ
  手持ち(現状)と不足情報の仕分け→何について誰がいつまでにどのように集めるか(計画)→情報収集後に、今後の予測
 ②情報が不足している場合:仮説推論から逆算して情報を取りにいく
 ③情報が全くない場合:何を知らないかという事を明確にしておき、そこからの最悪の事態を予測し、準備しておく
(4)オブジェクティブ
 ①状況把握のレベルに合わせて目的目標を設定する
  今日時点での状況把握と行動に対する目標を決めること
 ②十分な情報がないときこそ、オブジェクティブに立ち返ること
 ③一案毎に検討し終わってから次の案を考えるとスピードは遅くなり、成功確率は低くなる
 ④現状考えられる全ての案を考えた後、2、3案を選択し比較検討する方が早く成功にたどり着ける
(5)クライテリア&チョイス
 ①チョイスの際に評価点が各案に分散している場合、最も重要な点について高得点のものを選ぶ(他のマイナス点があっても目はつぶること)
 ②クライテリア(評価基準)は失敗するたび、見直すこと
 ③クライテリアとポリシーとの違い
  ポリシーはあまり変化しない信念や信条だが、クライテリアは状況に合わせてブラッシュアップさせるもの

2.TSPV分析
 意思決定では、以下の要素で状況評価し、どれにどれだけ時間を使うか判断する
(1)T(Time)分析
 時間の余裕がどの程度残されているか
(2)S(Situation)分析
 状況把握がどの程度まで進められるか
 トリガーとシチュエーションから獲得できる情報充足度
(3)P(Process)分析
 論理的思考がどの程度まで進められるか
 特にオブジェクティブ、オルタナティブ、クライテリア、リスクマネジメントをどれだけ論理的に追及できるか
(4)V(Value)分析
 自己の価値観でどの程度補えるか
 ロジカルな検討の不十分さをどれだけ補えるか

3.スピード意思決定の法則
(1)意思決定は定められた時間内に完了せねばならない
 リスクがあったとしても制限時間を自分で設定し、覚悟を固めること
(2)トリガー情報は「背後」と「周辺」の情報を深く確認しておく
 なぜトリガーが引かれたのかを誤って認識すると、その後の仮説もあてが外れ、見当違いの意思決定となる
(3)必要な情報全てが揃うことはない
 複数の仮説で今後のシナリオを予測する時、「何が不明な情報か」の確認漏れがないこと
(4)オブジェクティブ設定が意思決定のコア
 立ち上げ、設計、計画、実行、完了と各フェーズ毎に細やかにオブジェクティブは設定する
 行き詰まったときのオブジェクティブ見直し、立て直しも大切
(5)オルタナティブは段階的に詳細化される
 実行案は立ち上げ時はコンセプト、方向性のみで仕方ない場合もある
 検討が進むにつれ具体的になってくるものと考えること
(6)クライテリア&チョイスは経営視点で考える
 ビジネス上の収益に対する人、物、金、時間の投入配分をクライテリアに反映させる
 また、外部の要素(特に顧客要求)は重要
(7)どんな決定にもリスクマネジメントは必要
 収益性の高いオルタナティブほどリスクも高いと考えておく(ハイリスク・ハイリターン)
 良い案ほどリスクマネジメントは徹底しておくこと
 オルタナティブ修正点の有無、クライテリアの抜けがないかなど反映させること
(8)100%リスクがなくなることはないため、バリュー分析(自分の価値観)で納得してから意思決定する事

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