「人望」とはスキルである (カッパ・ブックス) 伊東 明(光文社)
1.しかる
(1)相手の態度や振る舞いから思い込みで判断した性格には言及しない
(2)行動(目に見える事実、行った結果)をありのまま指摘して改善するよう頼むこと
(3)ポジティブな表現でしかること
①行動が遅いね(×)→慎重過ぎるね(○)
②仕事が雑だね(×)→そんなに慌てる事はないよ(○)
③短気だ(×)→気持ちが前に出過ぎるね(○)
(4)しかった後に救いの言葉を添える事
一番大変なのは今回は君だった。だから
①困ったときは相談してくれ
②今度は早めに教えてくれ
2.動かす
(1)5つのニュアンス
①「やれ」(命令)
②「やってください」(依頼)
③「やってもらえないかな」(お願い)
④「やってみたらどうだろう」(提案)
⑤「やってみないか」(誘い)
(2)あえてデメリットも明かす事で説得内容の信憑性が増す
①「今やっておけば後が楽だよ」「君の将来のためだよ」「あとは悪いようにはしないから」
→何の根拠もないメリットだけちらつかせても信頼されない
②「今やるのが良いと思うよ。急いでやってミスをするという気持ちもわかるけどね」
→メリット、デメリットをフェアに示し、相手に選択させるという指示
(3)最初は相談から入り、そこから出てきた実行可能なアイデアをやってもらう
3.励ます
(1)根拠のないポジティブシンキングはやめること(「とにかく頑張ろう」「なんとかなる」など)
(2)無理矢理悩みの中身を詮索しないこと(人に言えないからこそ悩みだと心得ること)
(3)相手の話を聞き、相づちを打ち、同じ事をリピートして共感してあげるだけで励ましとなる
(4)具体的な内容(5W1H)を質問して相手の話したい内容を深めてあげること
(5)話しにくい内容は自分から経験談など自己開示してあげる