Smily Books Blog 2023年7月更新中

菊地成孔ダブ・セクステット@Music on TV

一年くらい前"ココ"でも触れてますが、NHKのとある教養番組?のテーマ曲でも有名?な菊地さんのライブをDVD録画でようやく観ました。


う〜ん、日本のMusicianの中では最近久しぶりにビビりました。今までにない音楽的なものが、自分の右脳の引き出しに少しだけ入った感じ。音は公式サイトで試聴できまする。


マイルスの60年代後半、Miles Smiles〜ネフェルティティのあの辺りを狙ったサウンドと言ってしまえばもはやそれまでなんですが、いわゆるウェイン・ショーター的なマイルスサウンドをベースに最後までグイグイ引っ張っていく演奏でした。あの辺りのサウンドをまともに出してる日本のバンドって、素人含め初めて観ました。ウマい人はできるんですねぇ。ビックリです!ショーター役(失礼!)の菊地さん(ts)だけでなくマイルス役(失礼!)の類家さん(tp)のソロもスゴかったす。彼は右より左のほっぺがスゴく膨らみますね。ベースの鈴木さんもスゴい。コード進行を限りなく取っ払った無調っぽい(実はそー聴こえるだけ?)曲でも、グルーブ&テンポキープし続けるってスゴいなぁと。彼のアコベがステージ後方の真ん中でしっかりと演奏してるってのもなんだかカッコよいです。ドラム&ピアノが両サイド、ベースが真ん中後方ってステージングがよいですね。


んで、これだけだといわゆるアカデミックなメンバによるマイルスのカバーバンドなんでしょうが、そこに最新のエレクトリックなサウンドをスパイスのように使うのが、なかなかよいアイデアだなぁと思いました。CDJのスクラッチや謎のパッド(Kaoss Pad "M" Operationというらしい)を擦りながらアコピを弾いたりもしてました。いわゆるザビヌルっぽいアプローチに近いかもしれませんが、ジョー・ザビヌルもアコピとエレクトリックと直接の融合はやってなかったかなぁと思います。