Smily Books Blog 2023年7月更新中

クリックあれこれ

最近テンポトレーニング用の機材、要するに電子系のメトロノームをショップで探してます。


 いきなり昔のお話で恐縮ですが、2003年にボクが参加させてもらっていたバンドで「もっと全員がテンポキープして演奏したいね」なんて話が当時ひょいと出ました。
 そこでまずは、クリックをスピーカーから出力しながら全員で演奏してみたのですが、これだと楽器の音にクリックが消されてしまい、結果的にあまりよい演奏にはなりませんでした。

 クリックが消されてるってのはジャストなのである意味良いのですが、この演奏状態が継続すると誰がか「クリックと本当にあってるのかなぁ?」と不安になり(ジャストの音を確認したくなり)、テンポが少し遅れます。そんな人が増えるにつれ、クリックがだんだんはっきり聴こえてきて「あ、ココがジャストかぁ。じゃぁココに合わせないと。」という感じで、ジャスト→少し遅れる→ジャストと妙な揺らぎ系の演奏となってしまい、どーもうまくいきませんでした。

 かといって、クリックより小さな音で全員が演奏するのも何だかクリックごときに屈服(^^;;するよーでむなしいし、全員がクリックをヘッドフォンモニターしながら演奏するんじゃ、レコーディングみたいで一体感がなくて粋ではないやねぇ〜、ということで、結局ボク(ドラム)だけがヘッドフォンでクリック聴きながら演奏、他のメンバがボクに合わせて演奏する事となりました。

 ところが、当時でも古〜いドンカマ(=Dr.Beatの初期タイプだったかも?)を大音量でヘッドフォンモニターして使ったものだから、全く無機質かつ破壊的な「ジャキ!、ジャキ!」というクリック音にモニタリング開始後1分と耐えられませんでしたorzあれは鼓膜に悪いです。というか、鼓膜自体破れちゃうんじゃないかと(@_@)

 そもそも昔のブロック崩しやスペースインベーダみたいな「ピッ、ピッ」という例の無機質なクリック音自体大嫌い。そこで当時取った対応策は、Voiceカウント(1and2and3and4and〜と英語で発音)の音声ファイルをネットで検索し、それを10分くらいの長さにまでコピペ(10分間延々とカウントするVoiceファイル作成)、更にテンポも対象曲に合わせて調整し、それを当時最もコンパクトだった携帯MusicPlayerのSONYMusicClipに転送という面倒極まりないものでして。。。

 当時作成した4ファイルのテンポを今確認してみると、73/87/97/101と4つとも見事にバラバラなテンポの曲を演奏しています。テンポ73の曲だけはライブ本番でもボクだけクリック聴きながら演奏しました。今思うとよくやったな〜と思います。最初は違和感ありましたが、慣れるとVoiceカウントのクリックとも楽しくセッションできるよーになりました。


 ・・・さて、あれから5年たって世の中に便利な機材も増えてるだろうと思ったら


 Voiceなタップ音の出る機材を探してみるに、これがありそーでなかなかありません。コンパクトタイプで唯一Voiceが出るのがBossのDB-90だけ。コイツはリズムコーチ機能なるものがあり、いわゆるテンポのジャスト具合をチェックしてくれます。ちょい遅れ気味(Behind)、ジャスト、走り気味(Ahead)と表示されるのがゲーム感覚で面白いし、Trigger inで接続すれば、ドラムパッドやギター使ったリズムトレーニングもできます。ただディスプレイが小さいのが難点です。
 ゲームといえばWiiですが、Wii musicドラムレッスンがあります。でも、「インターフェースが、なんでボードなの?」って感じです。ボクにはno interest!
 ドラムパッドのタイプでRolandRhythmCoachなんてのもあって、これはパッド+DB-90という感じ。ドラムだけで使うならコチラで良いかも。