Smily Books Blog 2023年7月更新中

頭がいい人、悪い人の話し方 樋口裕一(PHP新書)


1.あなたの周りのバカ上司
(1)道徳的説教ばかりする
・物事(世の中)は道徳のみでは動いていない
・道徳=古い価値観であり、複雑化した現代にあった価値基準には必ずしも全て当てはまらない
(2)他人の権威を笠に着る
・公式見解であっても、自分の意見を自分の言葉で言う事
(3)自分を権威づけようとする
・知性により権威は得られるが、見せかけの権威で知性(説得力)は得られない
(4)自分の価値観だけで全てを判断する
・相手の立場を想像し、価値観の違う相手に対してその理由を確認すること
(5)根拠を言わずに決めつける
・自分や他人の行動を分析し、根拠(なぜそうしたのか)を捉える事を習慣づける
(6)詭弁を用いて自説にこだわる
・「水掛け論」にまどわされない
①最初の意見と異なる意見を言い始める
②議論の途中で、定義のすり替えを行い、それまでの内容をリセットする
「そもそも○○とは、△△という意味でなく××だ」
③相手の意見を単純化し、揚げ足をとる
「○○の場合、△△の可能性がある」→「(いつでも)△△となる」と決めつけて批判する
(7)矛盾に気づかない
・どちらの立場であるか結論を意識しながら発言する
(8)難解な事を言って煙に巻く
・相手に理解させられないという事は、自分も理解できていないという事


2.こんな話し方では、異性が離れていく
(1)済んだ事をいつまでも蒸し返す
・期間集中して反省、対策を考え、その後は教訓のみとし後悔はしない
(2)何でも勘ぐる
・他の考え方がないか、立ち止まって再考する
・勘ぐった内容が実は自分自身の事ではないかと再考する
(3)自分の事しか話さない
・インターネットHPや雑誌投稿で発表すれば、誰にも被害を与えない
(4)相手が関心のない事を延々と話す
・自分だけで2分以上話さない
・相手から話の続きを依頼されたら、話を続ける
(5)何かにつけて目立とうとする
・目立とうとする余り、過激な発言となっていないか
・過激=独創的、個性的であれば良いが、無内容となっていないか


3.絶対に人望が得られない話し方
(1)おべっかばかりで自分の意見を言わない
・インターネットで匿名で自分の意見を語る練習をすること
(2)感情の起伏が激しい
・ムキになりそうになったら、好きな音楽の一節を口ずさみ落ち着かせる
(3)ありふれたことしか言わない
・ありふれたこと=自分で考えていないこと
・思い浮かんだ事は一度反芻してから発言する事
(4)ぐずぐずと話して何を言いたいのかわからない
・基本は結論を先に発言する
・いきなり結論だと「角が立つ」場合、緩和させる「前フリ」をしてから結論を述べる
・「前フリ」は長くならない、また周りの話に引きずられない事


4.こんなバカならまだ許せる
(1)感動癖がある
・「感動した」だけでは、そこで思考停止しているに過ぎない
(2)(説明が)丁寧過ぎる
・新聞を参考にした話の進め方をする(ヘッドライン→リード→本文)
・テーマに合った話題のみ、ポイントを押さえて発言する
(3)現状を正確に捉えられない(心配性あるいは能天気)
・頭の中で考えている事をノートに書き、問題点の重要度を把握すること
(4)視野が狭い
・日常生活とグローバルな社会とのリンクを理解する事
・日常生活の変化からグローバルな社会を理解し、
 また、グローバルな社会を理解して、日常生活の詳細を予測する
(5)バカで良いと居直る
・「バカ」=これから知識を増やせる機会、題材が人よりも多いと考える