Smily Books Blog 2023年7月更新中

仕事の道具 中島 孝志(青春出版社)

1.段取り
(1)戦略を立ててから戦術を決める
 ①戦略思考
  何をやらないか、なぜやらないか、何を選択し集中するか
 ②戦術思考
  どれを、いつ、どこで、誰と、どのように、いつまで、いくらでやるか
(2)ABCDE法
 マイナス状況の5段階突破法
 ①Adversity(逆境)
  失敗した事実を記述
 ②Belief(思い込み)
  思いついた失敗の原因を記述
 ③Consequence(結果)
  失敗から出てきた感情の結果を記述
 ④Disputing(論破)
  Bの自分自身に対して論破してみる
 ⑤Effective(元気回復効果)
  Dにより効果のある状態を作り出す
(3)リバース・シンキング
 短所を長所とみなす"逆さ発想"(例.パソコンが不得手→初心者向け操作マニュアル作成に有利)
(4)自律訓練集中法(1932年シュルツにより体系化)
 以下の手順を5分間で行い、集中力を取り戻す
 ①「気持ちがとても落ち着いている」
 ②「手足が重たい」
 ③「手足が温かい」
 ④「心臓が静かに打っている」
 ⑤「呼吸が楽にできる」
 ⑥「お腹が温かい」
 ⑦「額が涼しい」

2.時間
(1)一日のうち五分間で良いので、現状改善の方法を考えてみる

3.情報
(1)メモする時、以下の目的を明らかにしておく
 ①記憶の代行(結論+理由をメモ)
 ②発想・着想(その後何度も見直し、拡張させる事が重要)
 ③構想(目的+論拠をメモ)

4.アイデア
(1)NM-T法
 ①キーワード(コンセプトを短い言葉で表してみる)
 ②アナロジー(①を別の表現で例えてみる)
 ③バックグラウンド(②の状況、背景をイメージで膨らませてみる)
 ④コンセプト(③で出てきたイメージをまとめられないか考えてみる)
 ⑤評価(各キーワード毎に整理し、評価する)

5.問題発見
(1)6つの質問力
 ①Why(論理的)②How(分析的)③What else(多角的)④Feasibility(建設的)⑤Really(破壊的:本当にこれで良いか?)⑥Strange(懐疑的:何かおかしくないか?)
(2)ドーナツ・シンキング
 問題点そのものをなくす、やらなくて済む方法を考える(真ん中に火が通らない→真ん中をくり抜いて調理)
 自分自身のやりたくないことを列挙して絞込み、本当にやりたいことを発見する

6.決断
(1)3つのシナリオ
 最悪、最善、最も確率の高いの3つを常に考えておく
(2)ゲーム理論
 自分と相棒/自白と黙秘で全組み合わせ(相手のとりうる選択)を考慮し、そこから自分の最善策(リスクの最も少ない策)を決定する
 →囚人のジレンマ
  ①二人とも黙秘すれば懲役一年
  ②二人とも自白すれば懲役二年
  ③一人が自白し一人が黙秘すれば、自白したものは無罪、黙秘したものは懲役三年
 →「自白」が最善策
(3)ネガティブ・シンキングの逆利用
 現状から将来に対してネガティブな考えを突き詰めてみる
 →そこから得られた結論(例.「周りにいる上司と同じ境遇」「会社倒産」など)を強いコンプレックスとして、現状を変える行動力を強くする

7.言葉(説得力)
(1)フット・イン・ザ・ドア
 まず誰でも受け入れ可能な要求から入り、その後本来の依頼をする
(2)ドア・イン・ザ・フェイス
 まず通常は受け入れがたい要求をし、その後妥当性のある要求(本来の依頼)をする

8.癒し
(1)速攻リラクゼーション(アメリカ心理生理学者ジェイコブ)
 息を吸った後しばらく息を止めてから、吐くことによりリラックス状態(心理的満足感)を得る
(2)タイム・シフティング
 一日のうち五分間でよいので、「今に入り込む」
 →今、自分がしていることだけを確認する(呼吸、椅子に座っているなど)
 月一でよいので、思いつくまま好きなことをしてみる
(3)タイムマシーン
 寝る前に幼い頃や過去の記憶をじっと思い返す