情報を共有し、活用する技術―コンサルタントがその秘訣を明かす (実務入門) 日本能率協会コンサルティング(日本能率協会マネジメントセンター)
1.良い文書
(1)小さな単位でファイル化する(検索適合率を高めるため)
(2)関連情報はリンクする(同じ文書に重複して載せない)
2.情報共有
意図に応じ4つの場を使い分ける
(1)創発場(Socialization:暗黙知→暗黙知)
暗黙知(経験、思い)を共有する
→自由対話、情報交換
(2)対話場(Externalization:暗黙知→形式知)
暗黙知を形式知化する(概念創出)
→建設的対話、ディスカッション
(3)システム場(Combination:形式知→形式知)
形式知のIT化
→イントラネット、グループウェア
(4)実践場(Internalization:形式知→暗黙知)
形式知の暗黙知への取り込み
→体験学習、OJT
3.分類・区分
「集める」「分ける」で使い分ける
(1)部分集合発想分類(Classification)
似たものを集める
→情報が複数の分類項目に含まれる場合あり
(2)全体区分発想分類(Division)
全体の体系に従って振り分ける
→ある視点に基づき情報は一意に振り分けられる
4.適合率と再現率
適合率が低くても再現率を高める工夫をとるのが原則
(1)適合率(Precision Factor:ヒット率)
検索結果の中に目的情報がどれだけ含まれていたか(無駄な情報:検索ノイズがなかったか)
(2)再現率(Recall Factor:呼出率)
全ての目的情報のうちどれくらい検索できたか(検索漏れがなかったか)