複雑系の知―二十一世紀に求められる七つの知 田坂 広志(講談社)
1.社会の本質は分析(理性)でなく直感(感性)で知ることが大切
2.直感・洞察力を磨く2つのアプローチ
以下の何れの手法も行き着く結果は同じところ(直感)に至る
(1)論理をひたすら究める
(2)体験する事に徹する
3.組織で管理せず、自己(個人)が創発することを支援する社会が結果的に全体の秩序を生み出す
4.単なる情報共有から情報共鳴させるようなメッセージを個人から発信することが大切
5.複雑系の3要素
(1)摂動敏感性
ミクロのゆらぎがマクロの大勢を支配する(北京の蝶々の羽ばたきがブラジルのハリケーンを引き起こす)
(2)自己言及性
未来を予測した上で現在の行動を変える
→行動を変えた結果、未来もまた変化する事になるため、永久に未来は予測不能となる
(3)法則進化性
現在の法則(信じられている原理原則)そのものが進化(変化)することがあるため、未来は予測不可能