マネジャーの教科書 JMAM管理者教育プロジェクト(日本能率協会マネジメントセンター)
1.目標達成のために全員でプランニングする
(1)現状分析の視点(PQCDSMT)
①P(Productivity):生産性
②Q(Quality):品質
③C(Cost):経費、原価
④D(Delivery):納期
⑤S(Safety):安全
⑥M(Morale):士気、やる気
⑦T(Time、Timing):時期、タイミング
(2)グループの課題設定時の視点
①外部/内部環境変化把握
②上司からの指示
③メンバからの要望
④各メンバ目標の明確化
⑤顧客、他グループからの要望
⑥現状問題点、前期反省点
(3)課題から目標への落とし込み
課題(組織目標)を具体的な目標に落とし込む
①何を(目標項目)②いつまでに(期限)③どこまで(達成水準)を定量化する
2.メンバの能力を発揮させる
(1)ローラーの動機づけ期待理論
①目標達成可能度(努力すれば遂行できそうか)
②報酬獲得可能度(成果、報酬を入手できそうか)
③報酬魅力度(成果、報酬は自分にとって価値があるか)
(2)達成の可能性が50%で意欲と努力は最大となる
3.メンバと積極的に関わる
(1)意思伝達のロス
発信者の意思(100%)は、言葉に置き換える段階で60〜80%、相手の理解は35%程度となっている
(2)メンバとの関わり方
①インストラクター型(教えるマネージャ)
コンテンツ指向/個人成果主義
②コーチ型(考えさせるマネージャ)
プロセス指向/個人成果主義
③リーダ型(押し出すマネージャ)
コンテンツ指向/組織成果主義
④ファシリテータ型(引き出すマネージャ)
プロセス指向/組織成果主義
※コンテンツ指向:プロセスの反対で結果や内容重視
(3)メンバ自身に考えさせる(OPEN法)
①O(Objectices):目標、ゴール、どうなればよいのか
②P(Process):手順、実行計画、ステップ
③E(Elements):構成要素、別の案
④N(Necssary-Action):具体的な行動、確認方法
4.プロセスマネジメントを強化する
(1)PDCAを徹底する
①Pの徹底
やる気につなげるために達成イメージの明確(何を/いつまでに/どれだけ)な計画を立てる
②CAP-Dとまわす
現実にはCから始め、CAPまでは一度に行い、Dは作業期間(月次作業なら1ヶ月)のサイクルでまわす
5.目的達成を阻害する問題を解決する
(1)発見型問題(漠然とした問題)に対応する
①明確化(何を解決するのかをはっきりさせる)
条件(メンバが少ないなど)、状況(リーダシップがないなど)、結果(作業が進まない)と分けた後、漠然とした状況のうち具体的な事実を洗い出す。
②主体化(誰が解決すべきか)
まずは自責で考える