人生の目的が見つかる魔法の杖 西田 文郎(現代書林)
1.頭を使わない
左脳的発想(理屈脳の論理的な義務感)ではプラス思考にはなれない
→プラス思考は理屈でなく感じ取るもの
2.IRA(本能反射領域)とは
以下2つの領域にある無意識の領域
(1)脳幹(生命維持、ストレス反応)(2)大脳辺縁系(本能・感情、潜在記憶)
3.死をイメージする
(1)メメントモリ(死を想え)
死の瞬間をイメージする(明日死ぬという仮定)と、理屈脳の論理でなく心の質のレベルがわかる
→最も大切な人とのつながりが確信できると、不安や恐れ、死をも克服できる
(2)「勝ち組」のリスク
優越性の欲求、競争原理(自分だけを喜ばせる幸せ)だけで勝ってきた成功者は真の幸福感を味わえない(人は高い所に昇る程だんだん不安になる)
→慣れ親しんだ世界や人とのつながりのある世界から引き離される事に対する不安(分離不安)が生じる
4.がむしゃらになってみる
(1)人生の目的を最初に見つけなくても、がむしゃらになればその後で目的や生き甲斐が見えてくる
(2)通常、仕事や練習でストレスは大きくなるが、がむしゃらにやる事で緩和される
→βエンドルフィン、ドーパミンなどの快感物質が出る(「集中」という精神状態)
(3)ストレスの種類
㈰受動的ストレス
人から強いられるストレスは嫌悪感が起き、危険なもの
㈪能動的ストレス
自発的にプレッシャーをかけ、自己管理するストレスは、集中力も高まり、結果として達成感もある
(4)師の存在は人をがむしゃらにする
師から「お前だけ」と認められると、師に喜んでもらいたい気持ちからがむしゃらになる
5.徹底してあきらめる
(1)できるだけ動かず、自分から何もしないことを徹底してから、以下の手順でIRAマイナス感情(成功/失敗といった理屈の世界)をとことんクリアリング
㈰朝早く起床し無意味/無目的に自然に触れ、感動する
㈪墓参りし、先祖/今生きている自分の幸運に感謝する
㈫日常に戻り、周りの仕事仲間に助けられている事に感激する
(2)実力とは実行力のこと
感動→感謝→感激という経験が実行力(行動力)を生み出し、そのような経験を蓄積することが実力となる
6.外へ出る
何をするかでなく何のためにするか
→自分の「好き/嫌い」のためでなく「(自分以外の)人のため」に何をするか