「幸せなシステム」のつくり方 (システム開発新時代) 渡部 広志(翔泳社)
1.「幸せなシステム」とは
(1)お客様とシステム開発者双方がブランド重視のマインドを持って作られたシステム
①価格戦略:価格重視(低価格)で、不特定多数のお客様に対してできる範囲でクレーム対応
②ブランド戦略:お客様(ファン)との信頼重視で、必ずしも低価格とはならない
→テスト工期を長く取ったからといって品質向上するとは限らない
(2)冷たいシステム
お客様とシステム開発者がどちらも価格重視
→一見利害が一致しているが、システム開発者から問題提起ができなくなる(コスト増につながるため)
(3)熱すぎるシステム
お客様が価格重視に対し、システム開発者がブランド重視
→システム開発者が不幸なシステム
(4)凍りついたシステム
お客様がブランド重視に対し、システム開発者が価格重視
→お客様が不幸なシステム
2.開発規模見積りの勘所
明確になっている機能の掘り下げよりも曖昧な要件の明確化を必ず優先すること