SEを極める50の鉄則 馬場史郎(日経BP社)
1.プロジェクト発足時
・規模にもよるが、スケジュール表一枚ではなく、最低50〜100の作業項目までブレイクダウンしたスケジュール表(できればPERT図)を作成する。
・キーの数値は頭に入れておく。具体的には、プロジェクト規模、開発期間、各工程の開発期間比率、各種生産性値、システムパフォーマンス値など。
・出だしにこそ、意欲的な行動をとる。具体的には、プロジェクトの進め方が議題となる
最初の打ち合わせが終わったら、すぐ内容を整理し自分の考えを添えて翌朝には報告書を提示する。
2.客先訪問タイミング
・ 稼動前後は必ず訪問する。客先からのクレームについては、対応判断までは自分で行うが、その後の連絡は担当に直接やらせる。(あるいは客先にそう伝える。)
3.プロジェクト開発時
・最低、開発計画とテスト計画は必ず自分でレビューする。
4.プロジェクト終了時
・レビューし、経験したことはまとめておく。
・成功プロジェクトでも、結果オーライ(=たまたま成功した)なのか見極める。
・ 顧客からの感想を率直に述べてもらう。
5.日常
・毎日1ページでも良いのでマニュアルを読む。
6.全体
・SEマネージャ一人が対応できるプロジェクトは、SE数×顧客数が400から500が限界。
・ビジネスに強い点を営業にアピールする。具体的には、営業の目標達成数値に繋げるためにSEとして何をやれば良いのかを営業に確認する。
・SE関連部門の担当とのリレーションを作る。
・営業や他部門との交渉では、「やってくれ」「頼む」をうまく使い分ける。
・顧客との折衝は、自分に都合の良い基本的な考え方や方針を顧客にアピールし、納得してもらう。「・・をどうしましょうか?」はやめる。Can’tではなく、Yes,butあるいはBetter thanのスタイルで答える。意見をまず言わないと顧客から信用されない。顧客担当にとってではなく、顧客企業にとっての意見を述べる。