事業戦略と事業計画書がよ〜くわかる本 ニュービジネスブレイン(秀和システム)
1.商品力の評価尺度(FABE)
(1)特徴(Feature) いかなる特徴があり、競合製品と差別化できるか
(2)利点(Advantage) コストパフォーマンス(価格対性能比)の利点は
(3)便益(Benefit) 顧客に与える事のできる便益は
(4)証拠(Evidence) 裏付ける証拠は実証できるか
2.オフバランス経営(Off-balance)
事業経営に活用している資産、負債を貸借対照表の外に出して身軽になること
→アセットファイナンス(Asset Finance)で実施
資産の流動化ないし証券化による資金調達方法のこと
「のれん」「版権」といった無形固定資産や知的財産権も資産に含まれる
3.価格策定のポイント
(1)事業として成り立つ儲けの確保
(2)競合と比較して優位性の維持
(3)顧客に受け入れ可能な価格
4.ファイナンス戦略と資金計画の立て方
(1)デット・ファイナンス(Debt finannce)
負債を増やすこと
他人資本での資金調達(借入金、社債など)
(2)エクイティ・ファイナンス(Equity finance)
資本を増やすこと
増資による資金調達
(3)アセットファイナンス(Asset finance)
資産を減らすこと
ファクタリングなどによる資産売却、債権流動化/証券化による資金調達
→「資産」項目(売掛債権、在庫、有価証券など)が早期に資金化され、資産を圧縮(減らす)ことができる
(4)ファクタリング(Factoring)
①メリット
売掛債権の資金化は起業早々あるいは中小規模の企業でも取り組み可能
②仕組み
通常、ファクタリング会社にファクター(譲受人)となってもらい、売掛金を前払支払いしてもらう
5.投資決定の判断基準
期待キャッシュフローから投資コスト割り引いた正味現在価値(NPV:Net Present Value)で判断する