Smily Books Blog 2023年7月更新中

本多俊之@Motion Blue横浜

 久しぶりにジャズ的なクラブハウスなる場所で音楽聴いてきました。場所は横浜赤レンガ倉庫にあるMotion Blue
行けばすぐにわかると思ってたのですが、お店は倉庫の3F。しかも1F入口が海側に面していて、何の看板&目立った案内もなし。見つけるのに苦労してしまいました。
 赤レンガ倉庫前の広場はいつも騒がしい家族向けのイベントが必ず行われている気がするのですが、お店は全く違った大人の世界でした。特にお店のエントランスからステージに向かうまでの通路(というかトンネル)が怪しげな世界作っていてスゴいです。っていうかちょっとわざとらしくて恥ずかしいですね、僕的には(^^;;昔の六本木のマ○ラジャみたいだなぁと感じてしまいました。まぁでもあのトンネルを通って気持ちを高めながらMotion Blueなクラブへご案内〜ってことなんでしょう(^o^)

 本多俊之さんはマルサの女とか伊丹さんの映画音楽で一般的には有名なのかも知れません。でもその前からフュージョン界では有名な方で、一度はライブ見てみたいなぁと思ってたのでした。

 演奏はいつもの?ソプラノサックスで、どの曲もソロになると必ず汗をかいて演奏してました。サックスってものすごい体力(というか呼吸力?)がいるんでしょう。あそこまでキレイにソプラノ吹けるのはもはや日本で一番かもしれません。ただ僕の楽器の好みとしてはやっぱりアルトなので、本多さんがアルト吹いたらどんな感じにブロウしてくれるのだろう?といつも思ってしまうのですが。。

 島 健(p)、石橋敬一(b)、奥平真吾(ds)という他のメンバのうち一番ヤラレタのは島健さんでした。音が良い、フレーズが良い、おまけに姿勢が良い(^^;;のがとても印象的でした。座ったテーブル位置がちょうどピアノ後方の位置だったので、姿勢の良さが余計目についたんですが、どんなにフレーズが速くなっても姿勢が全く変わらないのが素晴らしいなぁと。Motion BlueのPAも素晴らしいですね。ステージの真横から聴いててもバランス最高でした。

 逆に本多さんに隠れてあまり見えなかったのがドラムだったのですが、とにかくシングルストロークがとても速い&粒立ちがキレイでしたね。なんとなくトニーウィリアムス的な方向を目指してる方なのかなと思いました。プレイ的にはヘッドを押しつぶすような感じのストロークが印象的。個人的にはマネしたくない奏法でした。ソロ前半でスネアのスナッピーを外したりして趣向凝らしてましたが、ソロはちょっと長過ぎでしたね。Bill EvansのたしかTime Rememberedってバラードをやった時の表現力がスゴかったです。あの曲はピアノもスゴかった。もちろん曲自体良いのでしょう。Billのオリジナルでちゃんと聴き直さないと(^^;;

 Milesのラウンドミッドナイトも演奏したのですが、テンポアップされたラテンのアレンジだったので「そう来たか〜」という感じでとても楽しめました。あの例のキメがラテンに合うというのが発見!というかアレンジのミソですね(^o^)アレンジした島さんもそこがミソだと思ってるのでは?

 ベースはリハビリ中という事もあって、堅実なプレイという印象でした。とはいっても、そつなくソロもまとめるし、2セット目の1曲目でやった複雑なユニゾンプレイも確実にキマってました。一流になると平均点のレベルが高い、かつそれがいつやっても叩き出せるということなんでしょう。いやはや。

 チャージは5千円しませんでした。これで入れ替えなしで2セット全部見た人はお得ですね。2セット目から見た自分はチト後悔でした。
 本多さん&島さんが久しぶりに演奏するきっかけとなったセブンというポンタさんバンドのライブがそのうちあるよーなので、そちらも是非見に行きたいなぁと思ってます。村上秀一(D)、斉藤ノブ(Perc)、後藤次利(B)、松原正樹(G)、島健(Pf)、井上鑑(Key)、本多俊之(S.Sax)って強力なメンバのうち、特におニャン子の後藤さん(失礼!)、ルビーの指輪の井上さんはライブで見た事ないので、興味がありますね〜