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Smily Books Blog 2017年9月更新中

戦略「脳」を鍛える 御立 尚資(東洋経済新報社)

1.インサイトとは
 勝てる戦略の構築に必要な”頭の使い方”(定石を学ぶだけでは勝てない)
(1)インサイトの要素
 インサイト=スピード+レンズ
 ①スピード
  スピードを早くする思考の仕方
 ②レンズ
  ユニークな仮説を作り出すための思考の仕方
2.思考の「スピード」を上げる
(1)スピードの上げ方
 以下の①、②をシャドウボクシング
 納得できるまでコンセプト(仮説)と観察した事実(検証)を繰り返す
 ①グラフ発想
  現在の状況をビジュアルに捉え、仮説を生み出す
  図ではなくグラフ(数式をモデル化)する事で、変数を変えてシミュレーション発想ができる
  ただし、平均化した情報では個々の実態は浮かんでこないため注意が必要
 ②パターン認識
  過去の定石をイメージで思い出し、仮説をすばやく検証する
(2)効率的なパターン認識
 過去の定石はそのコンセプトのみをキーワード化して、頭の中で体系化して記憶しておく
 ①コスト系
  スケールカーブ/エクスペリアンスカーブ(経験曲線)/コストビヘイビア(コスト構造を動的に見る)
 ②顧客系 
  セグメンテーション/スイッチングコスト/ロイヤリティ/ブランド
 ③構造系
  V字カーブ/アドバンテージマトリクス/デコンストラクション(事業構造の見直し)
 ④競争パターン系
  ファーストムーバーアドバンテージ(先行利益)/プリエンプティグアタック(先制攻撃)
 ⑤組織能力系
  タイムベース競争(作業時間効率化、リードタイム短縮)/組織学習/ナレッジマネジメント
(3)コンセプトの戦略化
 右脳主導で作ったコンセプト(仮説)は、最初は他人には理解しづらい「イメージ」
 →左脳でチェックし、他人に説明できる論理にまで落とし込む
(4)両面思考で考える
 例えば、「マクロ的な思考をしながら、ミクロ的な経済状況も観察する」など
(5)人への説明/メモをとるときに絵を描く
 論理(言葉)だけでなく、イメージでも表現/把握する
 右脳と左脳どちらを使っているか自体、常に俯瞰して意識できると良い
(6)考え方のレビュー
 考えていることを全て声に出して、それを他の人に自分の頭の使い方のくせを指摘してもらう

3.三種類のレンズで事象を見る
(1)拡散レンズ
 ①ホワイトスペースを活用する
  市場だと思っていないところも経営戦略上余地がないか考える
 ②バリューチェーンを広げる
  自社以外の企業活動領域(原材料、アフターサービスなどの関連会社など)へ広げて見る
 ③進化論で考える
  長い時間軸でマーケットを見る
(2)フォーカスレンズ
 ①ユーザになりきる
  ユーザの「不」を知る(不平、不快、不信、不都合)
 ②テコをきかせる
  動かすと他も一緒に動くポイントを探す(たとえば、プロスポーツ選手=スポーツメーカーの広告塔とした購買層拡大)
 ③ツボを押さえる
  最小限の資源投入で最大の効果が得られる戦略を探す
(3)ヒネリレンズ
 ①逆バリする
  不況の時に投資したり、経済性の悪い地域に投資し、マーケットを独占する
 ②特異点を探す
  全体傾向から外れた特異のグループを観察し、問題解決策を発見する
 ③アナロジーで考える
  Aで成り立ったものがBでも成り立つかどうか考える
  物事のメカニズムを5W1Hで考え、その対象をシフトして考えてみる
  (例えば、What:焼きそば→コーヒー、When:放課後→仕事の合間、Who:高校生→ビジネスマン)

4.インサイトを生み出す「頭の使い方」を体験する
(1)PNIルール
 議論の順番はポジティブ(P) 、N(ネガティブ)、I(インタレスティング)
 (まずポジティブに意見を出し合い、その上ネガティブ要素を洗い出し、最後に意見の面白い所を見つける)

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