仕事力を10倍高めるための論理的思考 今井 繁之(秀和システム)
1.原因分析
・真の分析ができるとやらなくてよいことを自信を持ってやらなくて済む
(1)原因分析のプロセス
①トラブル自体を明確化する
対象は何か&何が起きているかを明確にする
②情報を収集する
What(Who)/Where/When/Extent(どの程度)を
発生事実(IS)と非発生事実(IS NOT)それぞれ分けてまとめる
③Who(人に関連する問題)は特に周辺環境や事実確認を注意深く行う
④例外的にうまくいったケースの真の理由を探っておく
2.決定分析
(1)そもそも何のために決定することになったか(決定目的)を明確にしておく
(2)あらかじめ評価(ふるい落とし)基準を決める
①期待成果(目標)と制約条件を洗い出していく
②期待成果(目標)と制約条件をMUST/WANTに分ける(MUST/WANT迷った時はWANTとして後で評価)
③WANTを重み付け評価
④MUST/WANT合わせ、抜け漏れ、重複がないか再確認し評価基準決定
(3)評価基準の中でどれを重要視するか決める
①評価基準に照らし合わせ、決定候補案をピックアップ
②決定候補案のマイナス要素の発生確率/影響度を検討し、容認できる範囲かどうか検討
③MUSTが本当にそうかどうか再検討
(4)決定目的、決定事項、決定(選択)した行動を明文化(ステートメント)
①方法論(選択した施策/行動)を実施する前に、もう一度決定目的と照らし合わせる
②決定した方法論の重複(ある施策を実施したら、他の施策も実施できることになるなど)がないか確認
3.リスク分析
(1)リスク分析対象・範囲をはっきりさせた後、どの時点で発生しやすいかを把握
(2)事前/事後の対策は個別に検討
4.状況分析
(1)起きている状況/課題/問題を把握し、何が最優先事項なのかを見極める
(2)大きく複雑な問題は具体的事実だけ分けて拾い上げ、一つ一つ分析していく
(3)優先順位を決めるには、重大性、緊急性、拡大性(今後リスクが増大するかどうか)