仕事のための12の基礎力 大久保 幸夫(日経BP社)
1.キャリアモデル
(1)ステディステイト・キャリア型
専門家として一目置かれる
(2)リニア・キャリア型
経営トップまで上り詰める
(3)スパイラル・キャリア型
10年くらいのサイクルで新しい仕事に就き、自分の可能性を広げる
(4)トランジトリィ・キャリア型
新しい仕事に次々調整する
2.ゼネラリストとスペシャリスト
(1)優れたスペシャリスト
専門知識だけでなく、多くの人の力を結集するマネジメント力もあり
(2)優れたゼネラリスト
マネジメント力だけでなく、財務、会計、マーケティングなど経営の専門知識もあり
3.基礎力
(1)反応力
何を考えているか相手に示す力
(2)愛嬌力
柔和な表情を自然に表し、とっつきやすさを相手に示す力
(3)楽天力
ストレスを戦略的に解消する力(どんな仕事でも前向きに学び吸収する意欲)
(4)目標発見力
自ら問題を発見し、その解決を目標とする力
・即効テクニック
スケジュール表を全て30分で区切り、その単位で仕事を終える事を目標とする
(5)継続学習力
必要なときに必要なことを学習する力
①まず集中的にやる
②身近な目標を定める
③覚えた事はすぐ話す
④習慣化しているか確認する
⑤活用成果に繋げる
(6)文脈理解力
さまざまな世界、世代の人の意見にある背景をすばやく理解し、論点を整理して意見の調整をする力
(7)専門構築力
自分独自の強みを計画的に作り上げる力
・専門選びのコツ
①これまで経験済みか?
②社内で評価される、あるいは社会的にニーズが高くなるものか?
③比較的短期間である程度のレベル達成可能か?
④その仕事を楽しそうにしている将来の自分を想像できるか?
(8)人脈開拓力
仲間や情報源となる人を開拓し、関係維持する力
・裏を返す
一度合ったら、必ずすぐ合う理由を作り、二度合うようにする
(9)委任力
人に仕事を頼み、任せる力
・ 仕事のカセット化
スケジュールした後、小さな仕事の固まりに分解する(自力/依頼分の区分)
(10)相談力
相手の価値観を無視せず、自分の考えを説教しないで一緒に問題を考えていく力
①相手から信頼されること
②相手の価値観や特性を認めること
③専門的なアドバイスをしながら、うまく相手に決定させること
(11)教授力
自分の知識、技術を人に教え、育てる力
・理想的なコーチング
教える側、教えられる側がラポールの関係(話すテンポ、仕草から感情まで共有している状態)
(12)仲介調整(コーディネート)力
相手からニーズを聞き、物事をわかりやすく話し、最適なプランまで提案する力
4.基礎力のカテゴリー
以下の3つに分かれ、全てを統合したのが仲介調整力
(1)対人能力
①反応力、愛嬌力
②文脈理解力、人脈開拓力
③相談力、委任力、教授力
(2)対自己能力
①楽天力
②継続学習力
(3)対課題能力
①目標発見力
②専門構築力
5.基礎力の前に必要不可欠な2つの技術
(1)情報収集技術
膨大な情報の中から効率的に必要な情報を取り出す力
(2)数学読解技術
仕事に関連したデータ(経営データなど)を読み込み、分析する力