戦略的マネジメント 岩下 貢(慶応義塾大学出版会)
1.マネジメントの原則
(1)Visible/目に見える
(2)Logical/論理的である
論理的に一貫性があること(Justification)
(3)Fair/フェアである
重要な情報は共有すること(No hidden agenda)
組織の発展への貢献と享受できるメリットのバランスがとれていること
2.オープンシステム理論
情報が組織の発展を約束する
(1)目的論/Teleology
①戦略目的を達成するためには、目的達成のための手段/デザイン(Strategic architecture)が必要
②戦略目的とそのデザインは組織のメンバーに明確に伝わり、理解されていること
(2)目的達成の手段/Equifinality
(3)組織の変化/Progressive change
①集中と分散(Progressive centralization and decentralization)
②複雑化(Progressive systematization)
③分離・独立(Progressive segregation)
(4)ヒエラルキー/Hierarchy
情報はヒエラルキー中心の組織からフラットな組織へと変化させる
(5)統合/Integration
①統合とは、相乗効果が挙げられることを特徴とする
②統合とは、「全体は部分の集合より大きい」という状況の事を指す
(Synegy effect:The whole is greater than the mere total sum.)
(6)情報/Information
①情報のインタラクションが絶えると、組織は死滅する(エントロピーの法則)
②環境と組織の間に立って、情報をコントロールする機能を"Gate-keeping function"、
その任に当たる人材を"Gate-keeper"と呼ぶ
(7)エントロピー/Entropy
情報のインタラクションが組織の継続的発展を約束する